中東で最大の産油国、サウジアラビア。
ここサウジアラビアには、メッカとメディナ、イスラム教の2大巡礼地がある。
これまでサウジアラビアでは、「異教徒に巡礼地を訪れてほしくない。国内の風紀が乱れる」という理由から、ビザの取得が難しく、一般の観光客にとって"閉ざされた王国"として知られてきた。
しかし、今から2年前の2019年、石油依存の経済から抜け出すため、観光を目的にしたビザを解禁。
10年後には、GDPのおよそ10%を、観光業の収入で得ようと考えている。
その観光プロジェクトの一つとして、首都リヤドの郊外に今から2年後にオープンする予定なのが、巨大テーマパーク、シックス・フラッグス・キディヤだ。
[シックス・フラッグス・キディヤ]
シックス・フラッグスは、アメリカのテキサス州に本社を置く、絶叫マシンを得意とするテーマパークの運営会社。
今回テーマパークには、28のアトラクションが造られる予定だという。
その中で一番の目玉は、史上最速のローラーコースター、ファルコンズ・フライト。
[ファルコンズ・フライト]
その名の通りハヤブサが飛ぶように、時速250キロを超える猛スピードで駆け抜ける。
しかも、コースの全長はおよそ4キロ。
高さ160メートルもある絶壁を落下した後、イルミネーションが仕掛けられた、ループ状のトンネルをくぐり抜ける。
そんな恐るべき体験が3分間も続くというのだから、アドレナリンが全開になる事請け合いだ。
少しでもその雰囲気を味わいたい方は、すでにインターネットに動画が公開されているので、そちらをご覧ください。
サウジアラビアがイスラム教だけではなく、ローラーコースター好きの巡礼地となるのは、そう遠い話ではないようだ。
【画像出典】