今度の日曜(6月21日)は、夏至。
ロンドンから西へおよそ200キロ。
イギリス南部ソールズベリーの近くにある、緑の草原に立つ巨大な石の遺跡群、ストーンヘンジ。
[ストーンヘンジ]
この謎に包まれたストーンヘンジで、不思議な現象が起こる。
ストーンヘンジは、高さ5メートル程もある岩が30個、巨大な門の形をした岩が5組、直径100メートルの円形状に並べられた、ストーンサークルと呼ばれるものである。
その北東の方角に、少し離れて立つヒールストーンと呼ばれる岩がある。
[ヒールストーン(画像右)]
夏至の朝、太陽はそのヒールストーンの上から昇り、中央に置かれた祭壇石と一直線になる。
これは決して、偶然ではない。
春分や秋分、冬至にも、それぞれ決まった岩の上から太陽が昇る。
この事から、ストーンヘンジは高度な天文学の知識を持った者達によって設計された、と考えられている。
紀元前2500年から2000年の間に造られたと推定されるストーンヘンジだが、長い時を経て崩落した岩も多く、最初はどんな形をしていたか、分かっていない。
また、ストーンヘンジはブルーストーンと呼ばれる岩で出来ているが、この周辺は岩山などが一切ないなだらかな平原地帯。
重さ25トンにも達する大きな岩を、どこからどのようにして運んだのかも、謎のままだ。
最近よく言われるようになったのが、パワースポットとしての癒しの場。
このストーンヘンジを訪れた人達の多くが、ここに立つとこれまでにないリラックスした気分が味わえるという。
一体誰が、何のために?
そんな太古への思いを掻き立てる、ストーンヘンジだ。
【画像出典】