20世紀の激動期を経て、今やドイツ随一の都市となった、ベルリン。
これまでのベルリンの空の表玄関といえば、テーゲル国際空港だったが、去年11月ベルリン・ブランデンブルク国際空港がオープンした。
[ベルリン・ブランデンブルク国際空港]
ブランデンブルク空港は、ベルリンの第二の空港、シェーネフェルト空港を大幅に拡張したもの。
今から31年前、ドイツが再統一するまでは、東ベルリンにあった。
これまであったテーゲル空港は、ベルリンの中心部からわずか8キロと近くて便利だったが、国際空港としてはあまりにも小さく、ドイツの首都にふさわしい空港の建設が求められていた。
当初の計画では、ブランデンブルク空港は2011年にオープンする予定だったが、防火システムの不備などが次々と発覚し、6回に渡って開港が延期。
予算の3倍を超える、およそ60億ユーロ(7,300億円)もの建設費を投じて、ようやく完成した。
新空港には、2本の滑走路と3つのターミナルがある。
最も大きな第1ターミナルから、エアポート・エクスプレスに乗れば、ベルリンの中央駅までは35分程で行く事ができる。
[エアポート・エクスプレス]
また、新空港の近くにあるドイツの古都、ポツダム。
この町には、フリードリヒ大王が築いたサンスーシ宮殿といった世界遺産も多く、観光にも便利。
現在は運行されていない日本からの直行便も、いずれ飛ぶ事になるだろう。
残念なのは、新空港のオープンによって、テーゲル空港が閉鎖された事。
あの斬新なデザインの、六角形の空港ターミナルがもう見られないと思うと、ちょっと寂しい気がする。
[テーゲル空港]
【画像出典】