エデンの園でアダムとイブが食べた智恵の実は、実はリンゴではなくバナナであった、という話もある。
ハワイでも、バナナは"マイア"と呼ばれ古くから食べられていた。
現在ハワイに自生するバナナは、東南アジアのマレー半島が原産。
ハワイ諸島に移り住んだ、ポリネシア人によって持ち込まれた物だ。
さてそんなバナナだが、古くからハワイに住む人々にとってエデンの園のリンゴのように、女性達には好ましくない食べ物だった。
古くからハワイには、"カプ"と呼ばれる禁止されているルールがあるが、なんと女性はバナナを食べてはいけない、というカプがあったそうだ。
しかも恐ろしい事に、これを破ると女性には死が待ち受けていた。
しかしながら、これは女性だけではない。
ハワイでは、バナナの夢を見たりバナナを運ぶ人に道で出会う事は、不吉な事とされていたのだ。
それは、バナナは神の化身。
最も恐れられた海の神、カナロアが姿を変えたものとして信じられていたからだ。
このため、ハワイの漁師達は海へ漁に出る時、決してバナナを舟に持ち込まなかったという。
こうしたバナナに関するカプ(ルール)があったのは、それだけバナナは貴重な食べ物だったからなのだろう。
こうしたカプは、19世紀の初めカメハメハ大王が亡くなるまで続いたそうです。
ハワイで女性がバナナを自由に食べられるようになって、まだ200年しか経ってないとは。
本当に、驚きです。
【画像出典】