2020/5/8 バナナ | 福山機長の夜間飛行記録

福山機長の夜間飛行記録

月曜日から金曜日までの毎晩放送されるラジオ番組"JET STREAM"のうち、福山雅治機長のフライト部分を文字に書き起こして写真を貼り付けただけの自己満足ブログです。(※特定の個人・団体とは一切関係ございません。)

バナナは"楽園の実"とも呼ばれ、人類にとって最古の食べ物の一つ。

エデンの園でアダムとイブが食べた智恵の実は、実はリンゴではなくバナナであった、という話もある。

ハワイでも、バナナは"マイア"と呼ばれ古くから食べられていた。

[バナナ]

現在ハワイに自生するバナナは、東南アジアのマレー半島が原産。

ハワイ諸島に移り住んだ、ポリネシア人によって持ち込まれた物だ。

さてそんなバナナだが、古くからハワイに住む人々にとってエデンの園のリンゴのように、女性達には好ましくない食べ物だった。

古くからハワイには、"カプ"と呼ばれる禁止されているルールがあるが、なんと女性はバナナを食べてはいけない、というカプがあったそうだ。

しかも恐ろしい事に、これを破ると女性には死が待ち受けていた。

しかしながら、これは女性だけではない。

ハワイでは、バナナの夢を見たりバナナを運ぶ人に道で出会う事は、不吉な事とされていたのだ。

それは、バナナは神の化身。

最も恐れられた海の神、カナロアが姿を変えたものとして信じられていたからだ。

このため、ハワイの漁師達は海へ漁に出る時、決してバナナを舟に持ち込まなかったという。

こうしたバナナに関するカプ(ルール)があったのは、それだけバナナは貴重な食べ物だったからなのだろう。

こうしたカプは、19世紀の初めカメハメハ大王が亡くなるまで続いたそうです。

ハワイで女性がバナナを自由に食べられるようになって、まだ200年しか経ってないとは。

本当に、驚きです。

【画像出典】