実際に子どもたちと会った後に書いた手紙です。
この手紙はずっとパソコンの中に入っていて、本人たちには渡していません。
●●と△△へ
この前の土曜日にパパは久しぶりに●●と△△に会いました。1年3ヵ月振りでした。
それまでパパはずっと君たちに会いたくて、●●と△△のことばかり考えてました。いつも二人の夢ばかり見てました。
前の日は緊張しました。パパのことを嫌いになったんじゃなかったのか?とか忘れちゃったんじゃないか?ドキドキしてました。
●●と△△が××先生に連れられて遠くから見えた時、パパは泣きそうになりました。
●●は髪が伸びていて、△△は背が大きくなってました。君たちはパパのこと良く覚えてくれてました。
いろいろな話をしてくれましたね。
保育園や今度入る小学校のこと、変わる保育園のこと、遠足のこと、公文のこと、サッカーのこと、トマトが食べられるようになったこと、小さいブドウが好きなことetc.
●●と△△はパパにこっそり教えてくれました。△△は「キバットになりたい」って言ってくれました。パパは言いました。「△△がなりたいと思ったらキバットになれるよ」って。●●も「そうだね。なれるよ」と言ってくれました。
●●の手に十字架のしるしがあることも教えてくれました。その十字架は●●を助けてくれるって。パパにも大きな十字架があったね。
●●と△△はパパが怖い話をしないでって言っているのに、怖い話をしましたね。昔よくそういう風に、パパを怖がらせていたのを良く覚えていたみたいですね。
パパがとても辛かったことがあります。それは、●●も△△も、パパやママに気を使っていました。●●やママが喧嘩をしていることを知っていて、君たちの本当の心の奥の気持ちを隠していたからとてもパパは辛かったです。本当はパパとママが仲良くしていたら良かったのにね。
ごめんね。会えなくてごめんね。パパと君たちが会えなかったのは決して、君たちのせいじゃない。パパが悪かったです。
パパと暮らしているときは、二人はとても元気で、楽しそうでした。パパが仕事から帰ってくると、二人は喜んで、パパの元に走ってきました。パパがお仕事を早退して、保育園にお迎えに行ったとき、とても二人は嬉しそうでしたね。帰りにいつも、ポプラで、お菓子を買いましたね。アポロとかラムネとかチョコとか好きで、二人はにこにこしてました。ポプラのお姉さんににこにこして「ありがとう」って言ってました。
パパは、そんな楽しかった昔のことを、君たちに話すことは許されませんでした。昔のことを思い出しても、昔のようにみんなで暮らすことができないからです。
●●と△△もパパに昔のことはほとんど話しませんでした。何か●●と△△にも話してはいけない気持ちがあったみたいです。
そんな大人になって、大人しくなった君たちを見たとき、パパは嬉しいというより、とても悲しくなりました。●●と△△の年齢なら、二人はもっと元気で、何も気を使わずはしゃいで暮らしていてほしかったです。
パパは●●と△△のことが大好きだって言えませんでした。でも本当は大好きです。でも大好きって言ったら、二人を放したくないって思ってしまうからです。
お別れの時間のとき、●●と△△は、ちょっと間が空きました。本当はもっとお話したかったんだよね。お別れしたくない」って言っちゃいけなかったんだよね。二人はおりこうさんでした。でもそれが辛かったです。「お別れしたくない」って言わなかったことじゃない。二人がそう言いたかったのを我慢していたと思ったからです。
××先生が「ママが待っているから戻ろう」と言ったとき、二人は完全に気持ちを切り替えていました。そういう姿を見てパパの方が子供だなあって思いました。
●●と△△は、前は喧嘩ばかりしていたのに、今はとても絆が深くなっていました。会いにきたときと同じように、●●と△△はしっかり手をつないで、××先生と△△が手をつないで、二人は遠くなっていきました。
△△は何回も後ろを振り返って、パパの顔を見ました。●●もパパのことを見ました。パパはその間、ずっと会えなかったときの自分の気持ちを思い出しました。街で見かける子どもとパパたちを本当にうらやましく思って、パパはずっと二人に会いたいなって思っていたんです。
××先生は、戻ってきてパパにいいました。先生がお別れするとき、●●は最後、涙を浮かべていたって。
パパはそのことを今でも何で涙を浮かべていたかを考えます。考えたってどうしようもないけど、考えます。もしかしたら、●●はやっぱりパパのことが怖くて、パパと会うことが嫌だったのかもしれないとも考えます。
ママやパパのことを気遣って、いろいろ自分の気持ちを隠していたと思います。そんな思いをさせてしまったことをパパはとても深く反省しています。
パパは、パパとママの二人の問題が少しずつ大きくなって、結果として、ここまで君たちにいろいろなことを我慢させたり、辛い思いをさせたことを情けないと思っています。
もう君たちに会えないかもしれないって思います。あれがお別れの日だったって思いたくないけど、そうかもしれないって考えます。
とにかく今は、君たちがこんなに気を使っているのは、間違いなくパパとママが会って、仲良くお話をしていないからだと思っています。パパやママが仲良くお話をしていれば、二人はこんなに気を遣うことはないと思います。
だから、そのことに全力を注ぎます。パパとママはもう一緒に暮らすことはないけど、君たちの幸せを願っているという点では同じ気持ちだと思います。
そこに今のパパの生甲斐があります。
また君たちに会いたいです。