面白い絵が撮れそうだということで、実際のやり方を開示します。
要は、レンズの前にビー玉状の透明球をかざして撮ればいいだけなのですが、野暮な指などが写りこむのを防ぐために透明な枠をつけようということです。

■材料
アクリル球 20mm前後でよさそうですが、お好きなサイズでどうぞ。
アクリル板 70mm~100mmの角型または円型。あまり小さいと枠の意味がないです。

ガラス玉は色がついていたりしてイマイチでした。

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■工具
ハンドドリル
ドリルの下敷きにする読み終わった雑誌など
下敷きを止めるバイス(万力のようなもの)
リーマ
サンドペーパー(紙やすり)
接着剤


アクリル板の中央付近にドリルで穴をあけます。
ハンドドリルの使い方も撮影しようかと思ったのですが、前にやってました。
http://blogs.yahoo.co.jp/ccsakura9999/45877271.html

なお、材料をホームセンターなどで仕入れる場合、お店で穴あけ程度の加工はやってくれることがあるので、ドリルやリーマなどを持っていない場合は工賃を払ってやってもらったほうが安くて楽です。
おそらく、アクリルの穴あけ程度なら100円もかからずにその場でやってくれるのではないでしょうか。

穴があいたらリーマで12~15mm程度まで広げます。
(実際の寸法は現物合わせで確かめながらやってみるとよいでしょう)

穴の内側はギザギザになっているはずなので、サンドペーパーを細く丸めてなめらかにします。
ついでに穴のエッジ部分を面取りして透明球を接着する面を作ります。
この部分が多少面倒ですが、手抜きすると仕上がりがイマイチになります。

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ここまできたら接着剤で透明球をくっつけておしまい。
接着剤はプラモデル用などの透明なものでいいと思いますがはみ出したりしないよううに少な目で。

撮影のほうは適当な被写体を見つけてレンズの前に透明球をかざすだけなのですが、レンズによってはあまり近いところにはピント合わせきないので、事前に近接撮影の対応程度を確認しておきます。

目安として、カメラを構えてファインダーを覗き、左手をレンズの前にかざしてみてピントが合うかどうかを確かめます。ここでピントが合わないようでしたら撮影が猛烈に面倒になりますから、マクロレンズに交換するか、エクステンションチューブやクローズアップレンズを用意して対応することになります。

クローズアップレンズは前にも紹介していますね。
この時はかなり安く売っていたようです。
http://blogs.yahoo.co.jp/ccsakura9999/52934211.html

画質的にはマクロレンズ>エクステンションチューブ>>>クローズアップレンズの順になりますが、このような絵はあまり画質とかうるさいことを言わずに楽しんでしまったほうが勝ちです。

また、アクリル球自体も光学ガラスのような透明度もなく、球面精度もカメラ用レンズには遠く及ばないものですが、そもそも歪んだ絵の面白さを楽しもうとしているわけですからね・・・


実際の撮影では、カメラのオートフォーカスを切ってフォーカス位置を最近接付近に合わせ、透明球を前後させてピントを合わせるほうが簡単です。
三脚を使ったほうがやりやすいですが手持ちでも全然いけます。

■作例 SIGMA 17-70mm/F2.8-4.5

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