まづは寸法について。
昔からの言い伝えで、満月は焦点距離100mmについて135ライカ版のフィルム上に1mmの大きさに写るとされています。
デジタルカメラでも結像の仕組みは同じなので撮像素子上に1mmで写ると読み替えればいいでしょう。
これは言うなれば撮影倍率(実寸法と結像寸法の比率)の問題です。従って、使用するカメラがAPS-Cだから1.5倍などといった焦点距離(画角)の換算はいりません。
デジタルカメラでも結像の仕組みは同じなので撮像素子上に1mmで写ると読み替えればいいでしょう。
これは言うなれば撮影倍率(実寸法と結像寸法の比率)の問題です。従って、使用するカメラがAPS-Cだから1.5倍などといった焦点距離(画角)の換算はいりません。
焦点距離135mmのレンズを使うと、23.5mmX15.6mmのCMOSセンサーの上に1.35mmで結像することになります。
(寸法はα700の例ですが、APS-Cサイズのデジタルカメラでしたら概ね同じハズ)
(寸法はα700の例ですが、APS-Cサイズのデジタルカメラでしたら概ね同じハズ)
CMOSの縦の長さ15.6mmの中の1.35mmですから、約8.65%くらいでしょうか。
これをピクセルに換算すると、画像の縦のピクセル数2848ピクセルX8.65%で、月の直径は246ピクセル前後で写ることになります。
これをピクセルに換算すると、画像の縦のピクセル数2848ピクセルX8.65%で、月の直径は246ピクセル前後で写ることになります。
246ピクセルというと結構小さいはちいさいですが、画面で見るだけなら見れなくはないです。
パソコンの液晶画面の解像度は97dpi(機種によっては72dpi)くらいですから、246ピクセルを画面に表示するなら246÷96で2.54インチ、ミリ換算で64.5mm位になると思います。
パソコンの液晶画面の解像度は97dpi(機種によっては72dpi)くらいですから、246ピクセルを画面に表示するなら246÷96で2.54インチ、ミリ換算で64.5mm位になると思います。
あとは512ピクセル四方くらいにトリミングして切り出せばOKでしょう。
これで画像の全体の半分くらい(縦横ベース)が月になります。
(対角ベースや面積ベースでは半分までいかないですね)
これで画像の全体の半分くらい(縦横ベース)が月になります。
(対角ベースや面積ベースでは半分までいかないですね)
もっと大きく拡大したい場合は、より焦点距離の長いレンズを使うか、アタッチメントレンズを装着して合成焦点距離を長くするなどの工夫が必要となります。
また、2~3割程度であれば、バイキュービック法などを使って画像処理で膨らませることも出来ますが、絵が甘くなりやすいのでアンシャープマスクも同時に掛けると良いでしょう。
そういう意味ではアタッチメントレンズを使った場合も絵的には甘くなりやすいと思います。
また、2~3割程度であれば、バイキュービック法などを使って画像処理で膨らませることも出来ますが、絵が甘くなりやすいのでアンシャープマスクも同時に掛けると良いでしょう。
そういう意味ではアタッチメントレンズを使った場合も絵的には甘くなりやすいと思います。
手許に焦点距離500mmの超望遠レンズと、焦点距離を1.5倍に拡大するアタッチメントレンズもあったのですが、昨日と今日は天気が悪く撮影できませんでした。
次に露出。
実はコレが意外と難しい。
おそらく、多分割測光+プログラムオート/優先オートといったカメラ任せの撮り方をすると、月は真っ白に飛んで月面の模様は出ないでしょう。
どうしても露出オートで撮るなら、少なくとも測光方式をスポット測光にして露出補正をマイナス側に2~3段ほど振ることで可能となりますが、実際はそれでもまだ明るすぎるかもしれません。
ちなみに露出補正の範囲は機種によって変わってきますが、おそらく3段以上補正かけられる機種は少ないと思います。
ちなみに露出補正の範囲は機種によって変わってきますが、おそらく3段以上補正かけられる機種は少ないと思います。
露出をマニュアルで決められる人は、ISO感度を100または200、絞りはF5.6近辺かもう少し絞った程度とし、明るさをシャッタースピードだけで調節するとよいでしょう(絞りすぎると画質が劣化します)。
先日撮った例ではISO200のF4半、シャッタースピードは125としました。
このときはカメラの測光のゲージからはみ出してしまいましたが、シャッタースピードを高速側に3段ほどシフトしてこの値です。
このときはカメラの測光のゲージからはみ出してしまいましたが、シャッタースピードを高速側に3段ほどシフトしてこの値です。
これで明る過ぎるようでしたらシャッタースピードを250など更に高速側に設定します。
明るさはシャッタースピードの増減だけで調整できて簡単ですし、露出補正より調整幅も大きく設定する
ことが出来ます。
※シャッタースピードが遅くなりすぎるようでしたらISO感度を400に上げるか、三脚を使います。
明るさはシャッタースピードの増減だけで調整できて簡単ですし、露出補正より調整幅も大きく設定する
ことが出来ます。
※シャッタースピードが遅くなりすぎるようでしたらISO感度を400に上げるか、三脚を使います。
最後にピント
ピントはオートフォーカスを使用する必要はありません。
月は十分遠いところにあるのでw、無限遠の固定でOKです。
カメラまたはレンズのフォーカスモードをマニュアルフォーカスに設定し、ピントリングを無限遠にセットします。
最近のレンズはよく注意しないと、無限遠より向こう側まで廻ってしまうことがあるので、使用しているレンズのピントリングは無限遠でストップするタイプか、オーバー回転するタイプかは念のため見ておいたほうがいいでしょう。
カメラまたはレンズのフォーカスモードをマニュアルフォーカスに設定し、ピントリングを無限遠にセットします。
最近のレンズはよく注意しないと、無限遠より向こう側まで廻ってしまうことがあるので、使用しているレンズのピントリングは無限遠でストップするタイプか、オーバー回転するタイプかは念のため見ておいたほうがいいでしょう。

無限遠よりもオーバー回転するレンズの例。
ピントリングが∞マークのところでピッタリ止まると使いやすいのですが、諸事情で∞より向こう側まで回るようになっています。
ちなみに月とは関係ないですが、上のレンズの絵はストロボを焚いて撮っていますが影のエッジは結構やわらかくできました。ストロボを使うときは、ストロボ臭くならないように注意しないといけませんね。
まぁ大体こんなもんでしょうか。