話シリーズです。
概ね実話に基づいていますが、再構成しています。
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概ね実話に基づいていますが、再構成しています。
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「大型三脚でキッチリ据え付けて撮影してもブレるとはどういうことだ!」
ぉー、久しぶりぢゃん。
それにしてもまた随分と立派な三脚を買ったんだね。
それにしてもまた随分と立派な三脚を買ったんだね。
三脚は持ち運びを考えて、つい軽いものを選んでしまいそうだけど、一眼レフカメラで使用することを考えると、ある程度自重があったもののほうが安心できる。砂袋でわざと重量を加えることができるものさえある。
ちなみに三脚本体以外では、雲台やクイックシューなどの接合部の造りもポイントになってくる。全体構成の中で柔なところがあると、せっかく重量級の三脚を持ってきてもイマイチな場合があるよ。
そういう意味では今使っている機材は問題ないようだね。
で、三脚を使っているのにブレる原因の一つにミラーショックというものがある。
レリーズ時にミラーがパタパタ動くのでそのときの振動がボディに伝わってブレに繋がるという話。
レリーズ時にミラーがパタパタ動くのでそのときの振動がボディに伝わってブレに繋がるという話。
対策としてはミラーアップ撮影という方法もあるんだけど、今日はちょっと違う観点から考えてみよう。
たとえば、ミラーショックで起こって振動が収束するまでの時間が1/10秒程度だったと仮定しよう(ホントに仮定です、実際の時間は様々な条件なのでわかりません)。
そんで、撮影するシャッタースピード(ここでは露光時間と同じ意味とします)が1/8秒とか1/10秒だったとしたら、露光時間中ず~っとブレ続けていることになるよね。
それだと撮影された映像は当然ぶれたものになると予想できる。
それだと撮影された映像は当然ぶれたものになると予想できる。
「ん?ぢゃあシャッタースピード上げろってか?そんなの普通すぎてつまらん」
「それにISO感度上げたりF値の明るいレンズに付替えないとダメだろ」
「それにISO感度上げたりF値の明るいレンズに付替えないとダメだろ」
全くその通りだな。w
シャッタースピードが125とか250なら、ミラーショックの振動が始まってもブレがブレきる前に撮影は終っていることになるので、そのあとは多少振動しようがどうしようが撮影される絵には関係ない。
しかし、ISO感度を上げるとノイズが出たりしてイマイチになるし、そう簡単にシャッタースピードは上げられないよな。
そこで、ここは思い切って逆にスローシャッターに設定する。
ブレ時間が露光時間全体のほんの一部の時間であれば、実際に写真になったときにブレとしてはほとんど表れないという技です。
ブレ時間が露光時間全体のほんの一部の時間であれば、実際に写真になったときにブレとしてはほとんど表れないという技です。
例えば露光時間を1/2秒にすると、ブレ時間(1/10秒)は全露光時間中の20%しか占めていないので、影響は少なくなります。露光時間1秒なら、9割はブレていない時間となり、ほとんどブレとして判別できないでしょう。
シャッタースピードを速くすることは困難な場合が多いですが、スローにする分にはとくに難しくは無い筈です(ISO感度を下げる、絞る、NDフィルタ・偏光フィルタを装着など・・・)。
もちろん、三脚を使っているのにブレが出る要素は他にもありますが、ミラーショックについてはこのような回避方法もあります。
縮小で絵が崩れている↓のでクリックして原寸で見て頂戴。
