デジタルカメラで撮れる絵の縦横比は機種によってさまざまですが、ソニーα700では16:9というかなり横長比率の撮影モードを実装しています(他社のでも設定できる機種はあります)。

当然、この比率はハイビジョンとの親和性を考慮したものとされています。

今までの3:2の撮影モードでしたら、フレーミング(構図決め)するときにプリントの縦横比を意識していました。

たとえば六つ切りの横でプリントするつもりでしたら、ファインダーの中に六つ切り相当のイメージ線を描いて「この部分はあとでトリミングで切ってしまおう」などと思いながらフレーミングするといった具合です。

もちろん、実際の写真にはその部分は写り込んでしまいますが、現像ソフトや画像処理ソフトでは六つ切りなどの用紙サイズに合わせてトリミングするコマンドが用意されていますから、トリミングとプリントは撮影時点からの流れ作業のように行うことができます。

しかし、16:9の場合はどうでしょうか。この縦横比をどうプリントすればいいか経験が少ないし、そもそもハイビジョンテレビに映し出して観賞するなら比率はそのままのほうが好都合です。というかそのための比率です。

そうなると、逆に16:9に向いた絵柄を探してくるようになってくるのかもしれません。
ワイドレンズで風景でも撮ってくるというのはすぐに思い浮かびますが、ちょっと芸が足りない感じもします。

16:9を生かすのはまだ未知の領域のようです。

イメージ 1


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αSweetDIGITAL Carl Zeiss Vario-Sonnar T* 16-80mm/F3.5-4.5
ISO125 80のF4.5 多分割測光 露出プログラムオート f=40mm

カメラをフルオートの状態にセットし、飛行機の窓際の人にカメラを渡して適当にレリーズしてもらったものです。
この絵は元は3:2で撮影したもので、現像時に16:9にトリミングしました。