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ぢゃあ、古めかしい雰囲気の続きをやりますよ。
今日のメイン作業は写真の枠というか、縁が削れて磨耗してる雰囲気にすることです。まぁ角の面取りみたいなもんです。
今日のメイン作業は写真の枠というか、縁が削れて磨耗してる雰囲気にすることです。まぁ角の面取りみたいなもんです。
基本的に手処理なので人によって出来具合が変って面白いと思います。
今回の素材となった絵は背景がボケているので、それに合わせて枠もぼかし気味の柔らかい感じにしてみましたが、応用でエッジの効いたツールを使うと、写真が破けた感じにも見えたりしてそれもイイでしょう。
それからついでなので影もつけてプリントした写真のような感じも出してみることにします。
今回の素材となった絵は背景がボケているので、それに合わせて枠もぼかし気味の柔らかい感じにしてみましたが、応用でエッジの効いたツールを使うと、写真が破けた感じにも見えたりしてそれもイイでしょう。
それからついでなので影もつけてプリントした写真のような感じも出してみることにします。
大雑把な流れはこうです。
1.PhotoShop CS3の起動とセピア化済みファイルの読み込み
2.レイヤーの複写と背景レイヤのクリア
3.キャンバスサイズの拡大
4.面取り
5.影の作成
1.PhotoShop CS3の起動とセピア化済みファイルの読み込み
2.レイヤーの複写と背景レイヤのクリア
3.キャンバスサイズの拡大
4.面取り
5.影の作成
チョット手順が多そうですが実際は大したこと無いです。
1.起動と読み込みはいつも通り。
特にコメントもなし。
特にコメントもなし。
2.レイヤーの複写と背景のクリア
レイヤーパレットを見ると読み込んだ画像が「背景」となっています。
メニューから[レイヤー]-[レイヤーを複製]を選択。
レイヤーパレットを見ると読み込んだ画像が「背景」となっています。
メニューから[レイヤー]-[レイヤーを複製]を選択。

これで「背景のコピー」レイヤが作成されました。
ここから「背景」レイヤーはもうホントに背景になってもらいますのでクリアしてしまいます。
「背景のコピー」レイヤを一旦非表示にします(目玉アイコンをクリックして消す)。
レイヤパレットから「背景」レイヤを選択し、メニューから[範囲選択]-[全てを選択]。
「背景のコピー」レイヤを一旦非表示にします(目玉アイコンをクリックして消す)。
レイヤパレットから「背景」レイヤを選択し、メニューから[範囲選択]-[全てを選択]。

引き続いてメニューから[編集]-[消去]。

「なんか真っ白になっちゃったよ」
背景をクリアしたんだからそれでいい。元の画像は「背景のコピー」にちゃんとある。
いまは非表示にしているだけだからね。
いまは非表示にしているだけだからね。
背景は白いままでもいいし、適当な色で塗っても良い。
ただし、セピアに合わせるとしたら原色ギトギトぢゃなくて若干薄めの中間色のほうが相性がいいゾ。
塗りつぶしの方法が判らなかったらとりあえず白のままにしておいてちょ。
ただし、セピアに合わせるとしたら原色ギトギトぢゃなくて若干薄めの中間色のほうが相性がいいゾ。
塗りつぶしの方法が判らなかったらとりあえず白のままにしておいてちょ。
レイヤパレットの「背景のコピー」の目玉をクリックして元の絵を表示しておきましょう。
3.キャンバスサイズの拡大
メニューから[イメージ]-[カンバスサイズ]。
このときの背景色はツールパレットで決めておきますが「背景」レイヤを塗りつぶした色と同じにしないとおかしくなります。白のままでしたら白にしておきましょう。
メニューから[イメージ]-[カンバスサイズ]。
このときの背景色はツールパレットで決めておきますが「背景」レイヤを塗りつぶした色と同じにしないとおかしくなります。白のままでしたら白にしておきましょう。

カンバスサイズダイアログで枠取りサイズをどのくらい大きくするか指定します。
%を指定して15%~25%増くらいにしておきましょう。多少大きすぎてもあとで切ってしまえばいいので、そんなに厳しく考えなくても大丈夫です。
%を指定して15%~25%増くらいにしておきましょう。多少大きすぎてもあとで切ってしまえばいいので、そんなに厳しく考えなくても大丈夫です。
元画像に塗りつぶし色(または白)の枠がで出来ています。
4.面取り
ツールパレットから消しゴムツールを選択します。
今回は消しゴムツールのオプションで硬さ0%を選んでボケるようにしていますが、当然その辺はぼかしナシでもできます。
「背景のコピー」レイヤーが選択されていることを確認し、消しゴムで素材画像の枠に沿って適当に枠を消してゆきます。あまりキッチリやるよりは上下にじゃかじゃか動かしたり、回転させたりしてランダム感があったほうが良さそうです。ブラシの大きさは適当ですがあまり小さいと思ったとおり消えません。若干大きめのほうがいいと思います。
それと、四隅の角のところは丸めてしまいましょう。
それと、四隅の角のところは丸めてしまいましょう。
5.影の作成
「背景のコピー」レイヤーをさらにコピーします。手順は最初のレイヤーの複写と同じです。
「背景のコピー2」というレイヤーが作成されます。
「背景のコピー」レイヤーをさらにコピーします。手順は最初のレイヤーの複写と同じです。
「背景のコピー2」というレイヤーが作成されます。
最終的に前景として残す絵は「背景のコピー2」です。「背景のコピー」は影になってもらいますから黒く塗りつぶしてさらにぼかしてしまいます。
一旦「背景のコピー2」を非表示にします(目玉をクリックして消す)。
レイヤーパレットで「背景のコピー」を選択。
メニューから[イメージ]-[色調補正]-[明るさとコントラスト]。
メニューから[イメージ]-[色調補正]-[明るさとコントラスト]。
[明るさとコントラスト]ダイアログの[明るさ]、[コントラスト]欄を両方とも-100にします。
[従来方式を使用]もチェックします。
[従来方式を使用]もチェックします。

「あれれ?真っ黒になっちゃったよ」
影を作っているんだからそれでイイ。
影のエッジを柔らかくする為にぼかしを掛けます。
影のエッジを柔らかくする為にぼかしを掛けます。
メニューから[フィルタ]-[ぼかし]-[ガウシアンぼかし]。
ぼかすサイズは適当ですが、ここでは40を選んでいます。元画像のサイズによって適切な値は変りますのでプリビューを見ながら適当にスライダーを動かしてみてください。結構大き目がお勧めです。

「背景のコピー2」を表示します(目玉をクリックして表示)。
レイヤーパレットから「背景のコピー」レイヤー(影)を選択。
ツールパレットから移動ツール選んで影を右下方向に移動させます。
ツールパレットから移動ツール選んで影を右下方向に移動させます。
背景が白でよければこれで出来上がり。

背景に色をつけたかったらレイヤーパレットの「背景」を選択し、塗りつぶしツールで適当な色に塗ります。スポイトツールで画像の中の色を使うとバランスが良くなるかもしれないです。その辺はお好みで。

完成品はこちら。
(最初に素材をセピアにするのを忘れたので最初からやり直しましたw)
(最初に素材をセピアにするのを忘れたので最初からやり直しましたw)

(モデル 未来さん・フィットワン)
「ノイズの追加とか周りを暗くするか加工は?それと傷とか汚れも付けるんだろ」
まぁそれは好みによってやってみてもいい。
ホントに古い写真だったらセピア自体がもっとムラがあったりするだろうし、ノイズや傷、折れ目、汚れなんかもあるでしょう。
今回出来上がった絵を見ると、色と枠以外はツルツルだったりするので実際の古写真ではないと気が付きますが、そんな突っ込みは野暮ってもんです。脳内に刻み込まれた思い出は実際よりもかなり美化されている可能性が高いので、これ以上ボロくしなくても十分に効果があります。
ホントに古い写真だったらセピア自体がもっとムラがあったりするだろうし、ノイズや傷、折れ目、汚れなんかもあるでしょう。
今回出来上がった絵を見ると、色と枠以外はツルツルだったりするので実際の古写真ではないと気が付きますが、そんな突っ込みは野暮ってもんです。脳内に刻み込まれた思い出は実際よりもかなり美化されている可能性が高いので、これ以上ボロくしなくても十分に効果があります。