話シリーズです。
概ね実話に基づいていますが再構成しています。

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「ぉ~、何のそのセピア、オレもやってみたいっす」

うん、コレだけで印象かなり変るからね。
ついでだからセピアについての薀蓄もダラダラ書こうと思ったけど、今日は実践編だ。

大きな流れはPhotoShop CS3の起動と対象ファイルの読み込み → 脱色 → 着色となります。

1.起動とファイルの読み込みはいいよね。
いつものように記事内の例ではPhotoShop CS3でやっているけど、Elements3.0とGIMP2.2でも機能確認していますので、多少メニューの位置や名前が違うだけでほぼ同等の操作で処理できるでしょう。

SILKYPIXなら一発でセピアにするコマンドがあるけど、話シリーズは単なる機能紹介というよりも、あとで自分なりに応用する為のきっかけとなるよう基本的に全自動は使用しません。

また、カメラによっては最初からセピアで記録するモードもあるよね。でも画像処理の方法を知っておけば、さらに微調整可能であることは言うまでもありません。

イメージ 1

(モデル 未来さん・フィットワン)

なお、ココでは先日セピアでアップした画像とは違う素材を使って説明しています。
せっかくイメージを作りをしたのに元画像が見えてしまうのは手品の種明かしみたいで野暮というものですからね。

2.脱色は次のような操作。
メニューから[イメージ]-[モード」-[グレースケール]、続いてメニューから[イメージ]-[モード]-[RGBカラー]。

イメージ 2


「うはっ、只の白黒になっちゃったよ」

ここは脱色の工程だからまぁそういうことになる。
グレースケールとはRGBのピクセル値が揃った無彩色な状態にすることで、白黒化といってもイイ。
で、その後で元のRGBモードに戻すんだけど、一度失われた色彩はもう二度と帰ってこない。

3.次はいよいよ着色、でも大して難しくない。
メニューから[イメージ]-[色調補正]-[色相・彩度]。

イメージ 3


[色相・彩度]ダイアログで、[色彩の統一]チェックボックスをチェックし、[色相]を35前後、[彩度]を25前後、[明度]を-3くらいに設定します。[色彩の統一]は必ずチェックしますが、[色相]、[彩度]、[明度]は絵を見ながら好みに合うまで適当に直してください。

イメージ 4


はい、以上で終了です。

「う~ん、超簡単に出来たけど、なんか古めかしい感じが足りないような・・・」

ぅぉー、そこまでいうか。w

一応やろうと思えばかなり古めかしく出来るよ、例えば・・・
・わざとノイズを加える。
・わざと傷を加える。
・わざと汚れを加える。
・わざと濃淡のバランスを崩す(ムラ)。
・周辺部を暗くする
・縁取りをギザギザにする。
などが考えられる。

まぁ言わばビンテージ風ジーンズみたいなもんだ。実際には新品のデニムでも、わざと破いたり皺とか色落ちとかを演出してあったりするよね。それと一緒と考えればイイ。

演出項目は思いつくだけ全部やってもいいし好きなどれかを組み合わせてもイイでしょう。
その辺は工夫次第ですが、やりすぎると本当にボロい写真が出来上がります。w

先日アップした例では縁取りのギザギザと、それに影をつけて背景紙的なバックもつけてみた。
背景紙は単色ぢゃなくてグラデーションにしたりすると雰囲気もまた変る。
絵柄によってはグラデーションで視線誘導効果が出たり、時間の流れや距離を感じさせたりすることもあるでしょう。

「で、それはどうやるの?」

ぇ?それって、、どれ?・・・全部?
一辺にやるとゴチャゴチャになるから今日はココまで。w