ソニー α700発売前試用レポ(β機):前編
★本文中の写真にはα700β機以外に、比較資料としてミノルタ、コニカミノルタのカメラも含まれていますのでご留意ください。
--
実はα700に関してはかなり早い段階で触ることが出来たのでもう少し早くレポートすることも出来たのですが、発売まではまだ時間があるということで後回しにしていたら、なんと1週間前倒しで売り出すことになってしまうという予想外の展開。
実はα700に関してはかなり早い段階で触ることが出来たのでもう少し早くレポートすることも出来たのですが、発売まではまだ時間があるということで後回しにしていたら、なんと1週間前倒しで売り出すことになってしまうという予想外の展開。
今回のレポートはソニーのイベント、ショールーム、その他の機会に触診したものをまとめたものです。
なお、例によって事細かなスペックは既に様々なところで報道されていると思いますので、数値性能等を重点的にお知りになりたい方は公式サイトやその他のニュースサイトも合わせてご覧下さい。
概観はα100、コニカミノルタ謹製α7Digital、αSweetDigitaと比べると一見してかなり変った印象ですが、デザインはPIEなどで事前に発表されていたものと大きく変っていないようですから、逆にサプライズ的な印象はありません。

第1図 α700β機の外観(レンズは500mm反射望遠レンズ)
派手なところでは、撮影モードを指定するダイヤルが左肩に位置付けられているところが目に付きます。
この役割のダイヤルは旧ミノルタの銀塩カメラからソニー1号機のα100まで一貫して右肩にありました。
この役割のダイヤルは旧ミノルタの銀塩カメラからソニー1号機のα100まで一貫して右肩にありました。
一瞬、この変更は失敗かな?と思ったのですが、撮影モードを指定するダイヤルはカメラを構える前に操作するのが普通なので、露出を決める電子ダイヤルが旧来のまま踏襲されていることを考えると、まぁしょうがないと思うしかないところです。
ただし、今後の機種ではもう変更しないで頂きたいというのが正直なところです。撮影モードを決めるダイヤルはかなり派手なので、右にあろうと左にあろうと操作が解らないということはありませんが、モデルごとにアッチコッチへ動くのは関心しません。
今回から撮影モードダイヤルの中にMRモードというのポジションが加えられました。これは予め決めた設定値のパターンを撮影時の初期設定としてプリセットできる機能です。

第2図 α700β機のMR呼び出しメニュー
設定値はP、S、M、Aといった撮影モードのほか、ISO感度、露出補正、調光補正、ドライブ(連写か連写しないか)、ホワイトバランス、測光方式・・・と様々です。
で、この設定のパターンをカメラに覚えこませることをMRと呼ぶことは新しいのですが、同等の機能はα7Digitalにもありますので、機能自体は新たな発想でもなさそうです。
しかも、α700ではMRを選んでから1~3のどのパターンを適用するか選択するようになっているのですが、α7Digitalでは、撮影モードダイヤルに1~3がダイレクトに刻まれているのでより直感的に指定できました。

第3図 コニカミノルタα7Digitalの撮影モードダイヤル
(撮影設定のプリセットが3つまでダイレクトに呼び出し可能でα700より簡便)
α700では初心者にも使えるように撮影モードに風景、ポートレート、人物、スポーツなどの絵柄(アイコン)ポジションも用意されているので、これとプリセットしたパターンの選択を共存させると、ダイヤル面がゴチャゴチャになる為に液晶メニューの選択方式にしたと推測できます。
まぁしょうがないですね。
まぁしょうがないですね。
なお、ちょっと脱線しますが、私は初めてのカメラを見てその機種が入門機なのか中級以上なのかを見極める判断として、絵柄ポジションの有無を基準としていましたが、最近は中級以上でも絵柄ポジションを持った機種が幾つか登場しているので、そのルールは崩れかかってきているみたいです。
続いて露出等を決める電子ダイヤルですが、これに関しては前後とも指の掛かりが大変よく、ノッチを越えるときの重さも極めて適当で扱いやすいものになっています。
欲を言えばダイヤルの回転音というかノッチを超えるときのクリック音にもう少し高級感が欲しいところですが、それは次のモデルに期待しておきましょう。
また、α700の背面ダイヤルは水平に回転するようになっていますが、これはほんのチョットだけ左下がりになるように角度が付いていればよりよい物となったと思います。ミノルタ、コニカミノルタの中級クラス以上はその辺まで徹底的にこだわって造り込んであったのでよいところは是非引き継いで欲しいところです。

第4図 ミノルタα9の背面ダイヤル(回転軸を左に下げてタッチ感を良くしている)
ちなみに、筆者がメインで使っているα7Digitalは、もう使いすぎて背面ダイヤルの山が磨耗してツルツルになりかかっています。
これは使用頻度や撮影方法、部材などによって程度は変ってくると思いますが、α700は見たところではかなりよくなっている雰囲気です。
(実際には1~2年程度使い込んでみないとわからない)
これは使用頻度や撮影方法、部材などによって程度は変ってくると思いますが、α700は見たところではかなりよくなっている雰囲気です。
(実際には1~2年程度使い込んでみないとわからない)
--
チョット長くなりすぎましたのでレポートの前半はココまでとします。
後日後半をアップします。
チョット長くなりすぎましたのでレポートの前半はココまでとします。
後日後半をアップします。