話シリーズです。
概ね実話に基づいていますが再構成しています。
--
概ね実話に基づいていますが再構成しています。
--
「う~ん、惜しい・・・」
ぉ、どうしたどうした?
「せっかく傑作が撮れたんだが、若干アンダー気味だったのが残念・・・」
ほぅほぅ、でもこのくらいならパソコンで修正してからプリントすれば?
「一応明るくしてみたんだが、色まで薄くなってイメージと違ってしまう・・・」
あー、なるほどね、それは良くある話だな。
アンダーな画像を明るく修正するというのはフォトレタッチの超基本だよね。
というか、こないだ説明した色かぶりの修正と、今回説明する明るさの修正の両方がキッチリ出来ればとりあえずはOKなくらいだ。
というか、こないだ説明した色かぶりの修正と、今回説明する明るさの修正の両方がキッチリ出来ればとりあえずはOKなくらいだ。
で、普通に画像処理のソフトで暗い画像を明るくすると、ついでにコントラストまで下がってしまい、締まりの無い白っちゃけた絵になってしまう。
そのような絵をツウな人たちは「眠い」と言ったりする。
そのような絵をツウな人たちは「眠い」と言ったりする。
ココで言っているコントラストというのは明暗の起伏の事だと思えばいい。
コントラストの高い絵というのは明るいところはキチンと明るく、暗いところはしっかりと引き締まっていてメリハリがついています。
(高コントラスト=硬調・硬い、低コントラスト=軟調・眠い)
コントラストの高い絵というのは明るいところはキチンと明るく、暗いところはしっかりと引き締まっていてメリハリがついています。
(高コントラスト=硬調・硬い、低コントラスト=軟調・眠い)
「ぢゃあ、コントラストは高いほうがイイっていうことかぁ?」
いやいや、決してそうとは限らない。コレは程度の問題。
コントラストが高いと派手目に見えたり鮮やかな印象を与えたりすることがあるので、カメラの機種によってはノーマル設定の時点で結構コントラストを上げた絵作りになっている場合があるので逆に要注意だ。
コントラストが高いということは、白飛びしやすく黒潰れも起きやすい。
完全に脱線だけど、カメラ側でもどのような絵で記録するかを設定できるようになっている機種も多い。背面の液晶メニューからコントラスト、彩度、シャープネスなどを個別設定できたりする。もっときめ細かく設定できる機種もあるでしょう。
ちなみにサクラのカメラ設定はコントラストを下げて彩度を上げるという設定にしています。
(ナニゲにココんとこ重要だからよく聞いといて)
(ナニゲにココんとこ重要だからよく聞いといて)

これはコントラストを下げることによってデジタルカメラの欠点である白飛び、黒潰れに対しての許容耐性を持たせつつ、絵が眠くならないように、その分、彩度のほうを上げて相殺させる意図があります。
それと、人物撮影では肌の滑らかさの再現も重要なので、撮影時点から必要以上に高コントラストにしておく必要はないと思います。
なお、多少コントラストが低い程度のことであれば、後から高コントラストに修正することは簡単ですが、派手にしたいが為に高コントラストに設定して白飛び、黒潰れが発生してしまっていてはもはや修復不能になります。
で、話を元に戻すけど・・・
っーか、この話はこんなもん。ポイントは画像を明るくすると絵が眠くなるのでコントラストも一緒に調整すればいいっていうだけの話。
っーか、この話はこんなもん。ポイントは画像を明るくすると絵が眠くなるのでコントラストも一緒に調整すればいいっていうだけの話。
画像処理ソフトのほうでもそんなことは解っていて、大抵は明るさとコントラストの調整は一辺に出来るようになっている。便利だね、もうこの二つはセット物として両方一辺に直すもんだと決め打ちで覚えておけばいいさ。
Photoshop-cs3だと、メニューから「イメージ」→「色調補正」→「明るさ・コントラスト」を選ぶと、ホントにそのまんま、明るさとコントラストを一辺に調整できるダイアログが表示されます。
いつものようにCS3以前のPhotoshop、同Elements、GIMPなどでも同様であることを確認してあります。(※文末の補足参照)
いつものようにCS3以前のPhotoshop、同Elements、GIMPなどでも同様であることを確認してあります。(※文末の補足参照)

明るさスライダを右に動かすと、画面全体が明るくなりますが、絵的には締まりのない、白っちゃけた眠い感じになってしまいます。
そこで、コントラストスライダも右にスライドすると、ハイライト部はより明るく、シャドー部はシッカリと暗さを残すようにメリハリを与えることが出来ます。
そこで、コントラストスライダも右にスライドすると、ハイライト部はより明るく、シャドー部はシッカリと暗さを残すようにメリハリを与えることが出来ます。
なお、スライダを操作するときは遠慮気味に少しだけ動かすようにしてください。
ガバっとやると見苦しい絵になります。
ガバっとやると見苦しい絵になります。
どうしても大きく補正しなければならない状況でしたら、レベル補正やトーンカーブなど、もうすこし高度な方法を使用したほうが良い結果が得られることが多いと思います。
※補足
実はPhotoshopの明るさ・コントラストの機能はcs3でかなり改善されていまして、単に明るさだけを明るくしてもそう簡単に絵が眠くならないようになっていて使いやすくなっています。
しかし、以前のバージョンのPhotoshopやElements、その他のソフトを使った場合はやはり明るさとコントラストは自分で決めることになるので、あえて従来方式で説明してあります。
実はPhotoshopの明るさ・コントラストの機能はcs3でかなり改善されていまして、単に明るさだけを明るくしてもそう簡単に絵が眠くならないようになっていて使いやすくなっています。
しかし、以前のバージョンのPhotoshopやElements、その他のソフトを使った場合はやはり明るさとコントラストは自分で決めることになるので、あえて従来方式で説明してあります。