オヤカク Ⅲ | キャリア・カウンセラー札幌のブログ

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キャリア・カウンセラー札幌の活動内容やキャリア・カウンセラーとしての雑感を記載しています。

若年者の一部に保護者の過干渉や過保護で進

路選択に悩む人たちがいます。

最近では内定を出しても、本人が決められず

に保護者の了解を必要とすることを「オヤカ

ク」と称している人事担当者も多いと聞きま

す。

一方、保護者自身がキャリア選択上の経験に

乏しく、多角的な判断ができないケースも散

見されます。

従って、何でも保護者に依存せず、客観的な

判断力を持つ相談相手に見解を聞き参考にし

たり、インターンシップや実習付きの就業体

験、職業訓練などで企業社会の実態を知り自

身の判断力を高めていくことはキャリア選択

に不可欠だと思われます。

様々な情報を入手し分析しながら判断する習

慣を持つことで周囲の間違った判断を乗り越

えられるのです。

いずれにしても、自分の将来の選択は自分に

しかできないのです。

最後は自分のことを自分で決める勇気を持ち

ましょう。

保護者が子供の将来を心配するのは今も昔も

変わらないと思います。

しかし、昔の親は子供の就職は子供の判断に

任せていました。

その選択に口出したりするのは、よほどの良

家の子女(特に女性)の場合だけともいえる

と考えます。

今日、子供の面接に親がついてくるという特

殊なケースも出現する時代に変わりました。

これでは、いつまでも親離れできない子供や

社会に出ていけない子供が増えるのも、いた

しかたがないことといえます。

欧米では、オレオレ詐欺が成立しないともい

われていると聞きます。

その理由はというと、親がいい年になった子

供の面倒などは見ないからだといいます。

子供が自分の責任で物事を解決するのは当然

だとの社会通念があるからだと聞きます。

従って、オレオレ詐欺の相手には「そんな借

金を作った子供は警察につきだしてくれ」と

いうような返事と対応をするのが一般的だと

いわれています。

この対応の違いに、日本のオヤの過保護ぶり

が浮き彫りなっている気がします。

オヤカクにも、同様の親子関係が見て取れは

しないでしょうか。