過去のブログより。
「無頼」を辞書でひくと「無法な行いをする
こと」ということになる。
そして「無頼漢」は「ならず者、ごろつき」
とある。
しかし、もう一つの意味として「無頼」には
「頼るべきところのないこと」ともある。
いずれにしても、あまり良い意味では使われ
ない言葉であろう。
従来良く言ってきた「ノマド」には、この「
頼るべきところのないこと」が多分に含まれ
ていると感ずる。
例えば、場所にとらわれないことや、その本
質的に持つ独立志向、自由志向などが「ノマ
ド」にはある。
いま、世界はある意味で極めて狭い。
誰かが発想して発言したことが、いい意味で
即、世界を駆け回る。
こうした時代に対応できない「重厚、長大」
な組織や人はむしろ反「無頼」に多いのでは
なかろうか。
特に「大企業病」や「お役所仕事」という言
葉で揶揄される「頼るべきところ」の過多な
組織での仕事に忙殺されている人々には、い
い意味での「ノマド」をお勧めする。
少し、日常の自分を離れて、物を俯瞰的に見
て(あるいは客観的に見て)ものを考える時
間を持つことをお勧めする。
いい意味での「無頼」は自由や独立の象徴で
もある。
この意味では、アメリカは「無頼」をすでに
容認しているのではなかろうか。