カウンセラーの能力には「傾聴」は欠かせな
いが、ただ漫然ときくのではなく、それには
技術が必要とされている。
その一つが、質問が閉塞的にならぬよう相手
に語らせることだといわれている。
このためには、開かれた質問の仕方が不可欠
になる。
例えば、5W1Hの5Wは質問としては閉鎖
的になりがちだといわれている。
この、5Wの多用は相談者を心理的に圧迫し
たり窮屈にしやすい。
であるから、たまには1Hで問うことで会話
は広がりやすくなるのではなかろうか。
「どうやって」と問われたときに、その方法
や状況や環境などについて話すことは、それ
ほど苦にならないと思われる。
これが「どうして」と問われると場合によっ
ては回答が難しくなるはずだ。
この「どうして」を多用されると、詰問され
ているように感じて、答えたくなくもなろう。
従って、「クローズドクエスチョン」を避け、
「オープンクエスチョン」が十分に使えるこ
とが必要になる訳だ。
また、カウンセラーの価値観を押し付けない
ことやカウンセラーの考えで方向性や進路を
教唆しないことは基本的な認識として重要で
ある。