若年者の早期離職防止が叫ばれて久しい。
7・5・3とは、中学、高校、大学の学生
の就職後3年以内の離職率を指す言葉だ。
7割が中卒、5割が高卒、3割が大卒とい
うことを示す。
最近のデータでは6・4・3と幾分改善気
味だ。
実際には中学、高校、大学の離職率は20
10年のデータでは、それぞれ62.1、
39.2、31.5となっている。
中学、高校ではかなり改善されたが、大学
はそこまでになっていない。
率的には、かなり改善されてはいるものの
、内容はどうなのであろうか。
ある調査では、高卒の離職理由の上位は
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仕事が向いていない 71.4%
-
職場の人間関係 21.4%
-
健康問題 14.3%
-
労働条件に対する不満12.5%
となっていて、ミスマッチが主要因といえ
る。
これは、昔も今も変わらないのではなかろ
うか。
根本的な原因は、社会にキャリア教育の十
分な普及がないことと、そのシステム化が
依然としてなされていないことであろう。