仕事が(人生の最盛期には)生活の全てと
なりがちだ。
自分の人生でも中年期で最も年収の高い時
期には、通勤時間を含めた生活時間は食事
と睡眠以外は仕事が占める、といった状況
であった。
我々の年代の多くの人々が、こうした経験
を共有しているに違いない。
従って、青年期に持っていた趣味は、こう
した時期に捨て去り(ある意味では家庭生
活さえも捨て置き)、一心不乱に仕事をし
た訳だ。
高度成長時代は、会社の成長と個人の成長
と賃金の上昇が近似していた。
バブル崩壊後も、しばらくは、この傾向は
続いたように思う。
また、過去には一心不乱な仕事は地位向上
につながり賃金も上昇した。
こうした、会社と個人の成長の善循環は、
かなり前に終わった。
そして、現在は多様な働き方が存在し、個
人は多様な働き方の選択肢を持っている。
こういう状況では、趣味も僕たちが捨て去
らざるを得なかった状況とは異なる立場に
おかれていよう。
そういう意味では、社会は進歩している。
趣味も仕事も楽しめる時代になりつつある。
僕の元々理想としていた、ハードワーク&
余暇時間での趣味時間確保、が可能な時代
になったといえよう。