ある人の文章より。
果たして“本当の自分”が分からなかったり
、夢や目標が見えないことはそんなにいけな
いことなのだろうか。
アイデンティティやモラトリアムなど青年期
の発達課題という視点からとらえてみると、
「本当の自分や夢・目標が分からない」とい
うことは若年層にとって決しておかしなこと
でも不思議なことでもない。
むしろ、“夢症候群”や“自己理解症候群”
にかかって、「分からなければいけないんだ」
と思い込み、“夢をもてない”“本当の自分
が分からない”自分自身を否定的にとらえて
しまうことのほうが問題は大きいように思え
る。
若者にとって大切なことは、そのようなテー
マを追求し続けようとする姿である。
「今は分からなくてもいいよ。あせらなくてい
い。少しずつ考えていこうよ」と言うと、考え
込んでいる大学生たちはホッとした表情を見
せる。
若年層が問題意識を持ち続け、「自分自身に問
いかける姿勢」をぜひ形成してほしいと思う。
このことは「わかもの支援」の最大の心がけ
だと思う。
自ら問いかけていく姿勢の醸成が可能ならば
、本人は答えを見つけるために自ずから努力
し続けるであろう。
そして、いつの日か明確な答えを見つけ行動
し続ける。