あるブログの抜粋です。
「希望学」玄田有史さんの本です。「希望を
社会科学する」いかにも玄田さんらしい発想
です。
私が始めて玄田さんの講演を聴いたのは、今
から5年以上前。
青森からなんと、立川まで聴きにいったので
す!
ステージ上に現れた玄田さんは何だか酔っ払
ってる?という感じのあまり真面目な感じは
しないおじさん。
(きゃー、玄田先生ごめんなさい!)
わざわざ、立川まで来ることなかったかしら
・・・?と思ったのですが、それは無駄な心
配に終わりました。
「僕は、経済学っていうのは、どうしたら人
が幸せに暮らせるかを考える学問だと思って
いるんだ。」
この一言に、後に知る玄田さんらしさが全て
詰まっていると思いました。
この本の中に
「私は小学校低学年の頃は、授業中に先生の
問いかけに対して手を挙げることもなく、あ
てられると口を固く結びほろほろと涙をこぼ
すだけで、人前で答えることはほとんどでき
なかった。
地方都市にある公立の小学校で、通知表の成
績も含めて、あまりぱっとしない状態にあっ
た。
(よい・ふつう・がんばろうのふつう。体育
は6年間を通じてすべてがんばろう)
小学校の頃からずっと付き合い続けていた友
人に、大学院生の時に学会発表した話をした
ら、「泣かないでよく話せたね」と感動して
くれたくらいなのだ。
原因はいくつかあるが、中学校に入ると、担
任の先生をはじめ周囲の私への期待は高くな
り、頭が悪いと思っている自分自身とのギャ
ップは大きくとても辛かったものだ。
といった風に、自分の率直な感想を交えた「
本の紹介」になっていて、そこに書き手の人
柄が垣間見えるのが良さ。
時にミーハーな若い女性らしい部分も交えな
がらの書評はいつも興味深く見ている。
また、彼女の読書の幅の広さに感心するとと
もに、「いま」発行されている書籍の知識を
得ることも少なからず役立っている。
上記のような読書家の人が、最近は全くのよ
うに勉強しなくなっている。
だからと言って、自分のノウハウをアウトプ
ットするかというと、そうでもない。
つまり、安定に浸り始めたと思われるのだ。