リンダ・グラットンのワークシフトより。
未来には、世界中で人々の寿命が延び、生産
的な活動に携わる高齢者が増える。
2025年までにアメリカと多くのヨーロッパ
諸国、日本では、ベビーブーム世代の大半が
一線を退く。
この世代以降は、年金だけでは老後の生活を
支えられない人が増えるだろう。
社会の高齢化と寿命の延びは、従来の70-
75才までの寿命と年金受取り期間の設定を
大きく上回り、年金の制度設計が通用しなく
なる。
従って、年金受給後も働かなくてはならない
人が増える。
この指摘は、次の著作の「ライフ・シフト」
で更に詳しく論じられていく。
人生100年時代の働き方を模索する内容の
中で、「エクスプローラー」や「インデペン
デント・プロヂューサー」や「ポートフォリ
オ・ワーカー」が提起されている。
これは、年金生活がままならない人々の増加
が予見されるなか、いかに幸福に生きるかの
課題への一つの答えを示そうとしたものだと
思われる。