企業が過去の売上指向から利益志向に目標
を切り替えてから相当に時間が経つ。
確かに売り上げ至上主義に陰りが見えて、
成長のみが信じられていた時代はとっくに
終わりを迎えている。
ゼロサム社会や経済が唱えられたのは相当
前のことだと記憶する。
その時に、過去の踏襲で規模を追いかける
姿勢が否定されて、売り上げ追及だけでは
ない利益追求の考え方が企業社会に広まっ
た。
その結果、効率主義やコストダウンによる
利益追求が社会の主流になったと思う。
リストラや非正規雇用やコストカットのた
めの生産拠点の低開発国への移転が企業社
会で当たり前のこととなった。
こうした風潮は、企業優先や格差の拡大の
容認の動きを社会に定着させた。
こうした動きにアンチなものが「社会起業
家」や「草の根市民活動家」というような
ものであろう。
また、拡大主義への警鐘は環境保護の面か
らも鳴らされている。
資源の量的限界は無軌道な拡大主義を否定
し続けている。
また、利益優先の公害の輸出も、この面か
ら否定されるべきものであろう。