アドラーの言葉に次のようなものがある。
大切なことは共感すること。共感とは、相
手の目で見、相手の耳で聞き、相手の心で
感じることだ。
「共感」はロジャースのカウンセラーの基
本的態度の3つの中で、最も重要なものと
言えよう。
これが基本にないカウンセリングは成功し
ない。
ロジャース以前には精神科の医師などは治
療のために患者に指導を与えるといった態
度で面談していたと言う。
被治療者の自主性への信頼を重要視するカ
ウンセリングでは信頼関係の構築は不可欠
だ。
そのためには「共感」出来なければならな
い。
それを実に分かりやすく言っているのが、
前述の言葉だと思う。
また、共感と同感は違うと言われている。
この差を知ることは、カウンセリングの基
礎では極めて重要だ。