相談者の中に充分な準備が出来ていないひ
とが散見される。
例えば、
方向性が不明確で、将来の職業観を持ち合
わせていないタイプ。
方向性はあるが、適職や企業選択に迷って
いるタイプ。
適職や企業は定めているが、スキルや経験
が不足するタイプ。
第1のタイプは、自己理解や職業理解の促
進が必要だ。
第2のタイプは、職業理解の促進や企業理
解の方法の教授で解決できよう。
第3のタイプは、職業訓練や資格取得の理
解と「試験的な助走」が必要であろう。
試験的な助走には、様々な方法があるので
はなかろうか。
例えば、自分が目指す職業と企業と類似す
るものを探し、アルバイトする。
または、適職と考える仕事に挑戦し経験を
積んでから目標の企業に応募するなど。
一段階で目標を果たすことを考えずに数段
階で目標を果たすような方法を目指す。
こうした柔軟な対応法を教えるのもカウン
セラーの重要な仕事だと考える。