社会は不平等である。
このことを端的に示していると感ずるのはス
ポーツの世界だ。
先日、あるサッカー選手が自分のトレーニン
グについて語っていたのだが練習は実にテキ
トーにやっている(休みもあれば数時間のこ
とも多い)。
一方有名卓球選手は1日7時間ほぼ毎日。
これで年収は前者が圧倒的に上回る。
ここまでは、金銭的な不平等の世界だ。
しかし、金銭的な不平等は精神的な不平等と
は必ずしも一致しない。
上記の例でいうと、サッカー選手は、その世
界では有名人でもなくなりつつあるし、最近
では過去の人に変わりつつある。
一方、卓球の方は超一流の選手でマスコミに
も時々登場する。
要するに、金銭的な満足の保証するものは、
そう多くは無いのではないかということだ。
マズローの「自己実現」の達成こそがゴー
ルといえよう。
この実現の理想の下では、人間は平等なので
はなかろうか。