私事で昔ばなしになって恐縮ですが。
10数年前に求職活動をしていた時の話に
なります。
求職活動中によく利用した場所の一つに図
書館があります。
静かに物を考えることが可能であることや
今後の活動に必要な情報を得ることができ
るメリットがあることが活用した理由です。
他の市内の休憩場所は大概の場合うるさか
ったり人の往来が気になったりするか、公
園のような全くひと気がないような(居眠
りを誘うような)、帯に短したすきに長し
的なものが多いからでした。
その図書館であるときに、疲れ果てていた
こともあって保存されていた映画やフィル
ムライブラリーからいくつか初めて見るも
のを選んで何本か見たことがありました。
その中に「志ん生の火焔太鼓」があります。
これを見たときに、笑いの力に勇気づけら
れ、その芸の奥の深さに感心させられまし
た。
これ以降、志ん生に深入りすることもなく
落語ファンになることも(一部の独演会に
たまには行っているが)なく過ごせている
のは、むしろ幸福に過ごせているからなの
だろうと思います。
ただ、一度だけの志ん生との出会いは、そ
の時の自分をリラックスさせ元気づけて活
動に誘ってくれたことに間違いはありませ
ん。
皆さんも疲れ切った時には、ユーモアに満
ちたものに触れることをやってみてくださ
い。