今を生きるために準備すること Ⅳ | キャリア・カウンセラー札幌のブログ

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キャリア・カウンセラー札幌の活動内容やキャリア・カウンセラーとしての雑感を記載しています。

人手不足が深刻化しているのは、既に言われ

て久しい。

最近の新聞記事にも、外国人のスカウトや外

国で人事採用する話や主婦の活用、高齢者の

採用の話など若年者や転職者の労働市場の中

心から、それた対象者の労働市場への参加が

紹介されていた。

以前、東京に旅行した時にコンビニエンスス

トアで買い物をした妻が、レジに外国人が居

て買い物したものをレジ袋に入れる時に片言

の日本語で「それ、入れるか」と言われびっ

くりした、と話したことを思い出した。

今後、進むであろう外国人の労働市場参加に

思うことを少し書き進める。

外国人の労働力としての価値論に触れるつも

りはないが、それに関わる人材ビジネスや留

学生関連の受け入れビジネスで儲けている人

たちについては、少し触れたい。

後者の受け入れビジネスの経営者の話しで、

過去に聞いた「今どきの日本の若者はなって

いない。○○人の若者の方が生き生きして、

礼儀正しく、勤勉なので企業にも当然受け入

れられる。」という言葉を思い出す。

確かに、過去の日本人が持っていた勤勉さや

真面目さは、今の日本の若者には失われつつ

あるかも知れないが一般論を越えて色眼鏡で

外国人と日本人の若者を見ているとすれば(

多分、彼は見ている)問題だ。

更に、留学生の受け入れ先である農、漁業関

連の経営者がこう考えているとすれば大問題

だ。

それは、日本の若者を育て、後継者にしてい

く道を自ら断つことに繋がりかねないと思う

からだ。

人材ビジネスのことだが、外国人の観光業へ

の斡旋、紹介でビジネスをしたり、事務系の

システム開発を外国でローコストで行いビジ

ネス化したりという外国関連ビジネスを進め

ようとしている企業を知っている。

その企業はもともと人材ビジネスを行ってき

たが一時期、おおもとの紹介や派遣のビジネ

スで収益が上がらない時に並行してやってい

た公的機関の委託事業や職業訓練のビジネス

で儲けて穴埋めをしていたと聞く。

一方で日本人の人材関連(若年者中心の)の

仕事で収益をえているにも関わらず、ビジネ

スチャンスとみると外国人関連にも手も出す。

ビジネスマンとしては当然のことかも知れな

が、少なくとも公共性の観点や教育にも少し

は関連するという観点から見て、その何でも

ありの姿勢は如何なものか、と思う。

もっと言えば、日本の若者を如何に育成すべ

きかという高潔な姿勢にビジネスが勝ってし

まった、とも言えよう。

つまり、教育とビジネスは本質的に違う次元

のものだからだ。