格差社会について。
脱ニート、フリーター政策については、教育格
差の解消や職業訓練の充実、教育への公的支出
の増額等が提唱され「教育」の重要性が言われ
ています。
職業訓練の充実については、昨今の札幌での訓
練を見る限り数年前にあった明確にスキルアッ
プを目的にしていない、やや軽薄な訓練は姿を
消し、高度なスキルの獲得をめざすものが増え
たと思います。
「教育」の重要性については短兵急に何かがな
るものではないと考えます。
だからこそ、中長期の策を真剣に考え、今すぐ
にでも出来ることから開始すべきなのではない
でしょうか。
その点、民間組織での「こども食堂」や「時間
外の子供預かりや教育補助」は既に具体的に現
在の教育の不備に向けての対応の行動を始めて
います。
我々キャリアカウンセラーは、教育や社会福祉
の仕事を中心に仕事しているわけではないので
、間接的にそのことに関わっているレベルであ
ることは避けられない事実でしょう。
しかしながら日々、若年者のキャリア形成、開
発支援や就職支援に関わり、「格差化」「下流社
会の拡大」を阻止すべき役割を間接的にではあ
りますが、果たしていることは間違いないので
はないでしょうか。
学校での進路指導への協力者としての「進路指
導員」の、今後の増員や質の向上は喫緊の課題
と考えるのは私だけでしょうか。
キャリアカウンセリングにより人生の方向性を
見出せたとするならば、人はその後、自分で考
え行動し始めます。
そして自分の判断で、その後何度もやってくる
人生の岐路での対処ができるようになります。
このことが個人の幸福なキャリア選択を可能に
し、結果的にニートやフリーターを減らすこと
に繋がり、格差社会の改善にもなる訳です。
こうした善循環をキープするための充分なカウ
ンセリングがいつも可能な能力をキャリアカウ
ンセラーは維持し続けなければならないのです。
結論として、キャリアカウンセラーは「わがま
ま」だったり「未熟」だったり後退していたり
する暇はないということです。