中高年の離職時の心境を知る | キャリア・カウンセラー札幌のブログ

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中高年が長年の職場を失った時に喪失がもた

らす内的状況への不適応で、恨みや悔やみ、

悲しみや怒りといった様々な感情が繰り返し

襲ってくる。

この状態は喪失を受け止め、自分の中で折り

合いをつけるまで続く。

フロイトはこれを「悲哀の仕事(mourning

 work)」とよび、避けて通れない重要なプ

ロセスとした。

中高年がリストラにあった時に必要なのが、

この「悲哀の仕事」の完遂と言える。

こういう中高年の相談業務では、とりあえず

、この「悲哀の仕事」の完遂に付き合う覚悟

が必要になる。

これは、同年代のカウンセラーでもかなり難

しい仕事になる。

共感、同感が可能な年齢でも困難なのだ。

ましてや、かなり若輩のカウンセラーには至

難の技になる筈だ。

ここを、しっかりやるためには、なまじのカ

ウンセリングマインドなどでは及びもつかな

い。

最も、やってはいけないことが自分の拙い技

術や経験で「知ったかぶりをして」上から目

線のコンサルティングをしようとすることで

あろう。

一旦、切れた信頼の絆は、なかなか元には戻

らない。