あるブログから
さて、今、学校現場において、「キャリア
教育」が恐ろしく脆弱であると思う。
その原因は、キャリア教育を語らなければ
ならない教師が、キャリア教育の何たるか
を知らないこと、そして、自身の生き方で
それを体現しようとしていないことでは
ないかと思うのだ。
今(も昔も)、学校現場で行われるキャリ
ア教育は以下のようなものではないだろう
か。
●定例に実施するインターンシップという
名の職場訪問
●ワンショットサーベイと呼ばれる単発の
アンケート調査
●専門学校とタイアップした業者への丸投
げ、という形で実施される進路ガイダン
ス
●ジョブカフェ、卒業生、ビッグネームな
どを呼んでの「キャリア講演会」
●進学校では、「キャリア教育=文理選択・
学部研究」という視点で、結局予備校講
師によるガイダンスや受験指導に転化
などではないだろうか。
このような通り一遍の、ある意味キャリア
教育をやったという事実づくりともいえる
活動は、いわば安直に、自己啓発本をテキ
ストに自己変革を手に入れようということ
と構造的に似ている。
上記のことは私が公的機関で、わかもの支
援をしていた時に感じていたことと同じだ。
上記の例にあるように、学校以外の企業や
組織に寄り掛かった教育内容が見て取れる。
理想は学校や教育局の中に、キャリア教育の
ノウハウやシステムが存在することであろう。