気づきを促す その2 | キャリア・カウンセラー札幌のブログ

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キャリア・カウンセラー札幌の活動内容やキャリア・カウンセラーとしての雑感を記載しています。

キャリアカウンセリングでは傾聴はすべての基本

です。

カウンセラーが相談者の話を真摯に聞くことで、

相談者はカタルシスを得るということは傾聴の大

きな効果です。

ただ心理カウンセリングとの違いは聞いているだ

けではなく、今後の方向性を具体的に決定させる

という側面もあることではと、私は考えます。

色々と聞いているうちに自分の判断が頭を占める

のもやむを得ないことです。

例えば現在の高給で安定した職場を捨てて、夢の

ためにリスキーな職業を選択しようとしている時

に、やめなさいというのは万人の言いがちなこと

でしょう。

しかし、カウンセラーはここで「やめなさい」と

は言ってはいけないのです。

あくまでも「やめる」「やめない」は本人が決定

するのです。

ですからカウンセラーは質問により確認すること

で現在の職場が安定していることや今後の職業が

リスキーであることに気づかせる。

そのうえで本人の心からの願望に気づかせること

が重要なのです。

自分の心からの声を知った相談者は自分で真の方

向性を知ります。

それがカウンセラーが目指す「気づきを促す」と

いうことだと考えます。

カウンセラーは質問により確認することで現在の

状況を把握し相談者にも確認させるということは

以前お話ししました。

そのうえで本人の心からの願望に気づかせること

が重要であり、自分の心からの声を知った相談者

は自分で真の方向性を知ります。

ここまではキャリアカウンセリングの初、中盤に

必要なことです。

しかし、その先に方向性を知った相談者が途方に

暮れたのでは話になりません。

例えば経験のない職業への方向が明確化され一か

らスタートするような場合。

相談者はその職業の情報を得なければなりません。

職業とその職業が帰属する業界の知識も重要です。

まず、そうした情報収集が重要だという「気づき」

が必要です。

そうして情報収集のスケジュール化に「気づく」

ことが重要です。

また、相談者が経済的にすぐ転職の必要がある場

合には、現在その職業の求人が世に存在するのか

確認する必要があるでしょう。

潜在的な求人の場合はその職業とその職業が帰属

する業界の知識を得て自己開拓の求職をする必要

があるでしょう。

こうした諸々の「気づき」を促すことが終盤に向

けての重要事項だと考えます。