ある本によれば、カウンセリング心理学は、
問題をかかえた健常者および問題を持ってい
るわけではないが今よりも更に成長したい健
常者を主たる対象にするものである、とある。
これは、精神医学が病理を対象とするとすれ
ば相当に違ったものを対象にした学問といえ
る。
従って、精神医学が病気の快癒がゴールとす
るならば、カウンセリング心理学は、問題を
かかえた健常者の問題解決および問題を持っ
ているわけではないが今よりも更に成長した
い健常者の成長をゴールとするに違いない。
そのための基本として、問題の明確化が重要
視される。
カウンセリングの初歩は、この問題の明確化
のための手法が完全に履行可能かどうかに焦
点をあてて確認されるように思う。