ある人の文章から。
果たして“本当の自分”が分からなかったり
、夢や目標が見えないことはそんなにいけな
いことなのだろうか。
アイデンティティやモラトリアムなど青年期
の発達課題という視点からとらえてみると、
「本当の自分や夢・目標が分からない」とい
うことは若年層にとって決しておかしなこと
でも不思議なことでもない。
むしろ、“夢症候群”や“自己理解症候群”
にかかって、「分からなければいけないんだ」
と思い込み、“夢をもてない”“本当の自分
が分からない”自分自身を否定的にとらえて
しまうことのほうが問題は大きいように思え
る。
若者には未来や将来という大きな時間がある。
その時間を有効に使うために、自由に考えた
り、行動して、その結果を判断する時間が特
権として与えられているはずだ。
従って、その特権を活かす前に、自分自身を
否定的にとらえないように導くことは大人の
責任といえよう。