公的機関に居るとたまに「何でもいいから紹
介してくれ」という相談者に出合う。
生活のためにすぐに就職したいという。
結論から言えば、こういう人はすぐに就職で
きない場合が多い。
何故なら「したい仕事」と「できる仕事」が
重ならないからだ。
自分の希望条件だけでは就職は困難ののは当
然のことだ。
更に、若者には自己理解や環境理解、職業理
解が不足している相談者が多い。
例えば、会社が終わった直後に窓口に来て自
分の希望の会社5、6社に応募したいと言っ
たりする。
その選択基準が賃金の高さや勤務時間の短さ
や便利な勤務地という自分の希望条件だけで
る場合も多い。
そして、必要なスキルや資格を無視してのこ
とも多い。
このような「自分勝手さ」は、まさにキャリ
ア開発の障壁といえよう。
キャリア開発には、自己理解、職業理解が基
本的に欠かせない。
特に、職業能力を中心にした自己と職業の理
解は不可欠だ。
そこで、双方の理解に欠ける「自分勝手さ」
が通用する余地は多くはない。