モノの豊かさと幸福感 その2 | キャリア・カウンセラー札幌のブログ

キャリア・カウンセラー札幌のブログ

キャリア・カウンセラー札幌の活動内容やキャリア・カウンセラーとしての雑感を記載しています。

過去のブログより。

 

 

若年者の抱える問題は多く、また青春は悩み

多い時間の連続と思われる。

われわれの青春時代と現代との差は、まず物

質的な豊かさの差ではなかろうか。

われわれは音楽で言えばレコード、テープ、現

代はCDIPOD。圧倒的な情報量の差が存在

する。

映像もビデオからデジタル。画や音がデジタル

で豊富に瞬時に映像化され安価で誰でも手に入

る。

また、食品もインスタントラーメンがカップ麺

に、冷凍食品やレトルト食品の現在の豊富さは

隔世の感がある。

時代は物質的な豊かさに向かって突き進んでい

る。

いま、グローバリズムの名のもとに開発途上国

から豊富に食糧が輸入される。

食品の豊富さは今後も維持され続けるであろう。

その他の物の豊かさも維持されそうだ。

しかし、何か満たされないのは何故だろうか。

生活は昔より格段に便利になっているのに欲求

が満たされないのは何だろうか。

それは多分、現在は選択肢が非常に多い時代で

迷いが多い時代だからではないだろうか。

選択肢が少ない昔は、ある一定の段階で満足す

るのが常で、今よりも平等感が格段に高かった。

そういう意味では、1億総中流と言われた時代

の方が幸せな人は多かったのかもしれない。

 

 

そして、現代は格差社会の時代、一方で大金持

ちの豪邸や海外のリゾートでの豪華なレジャー

がマスコミで紹介されるが、一般市民は、それ

とは程遠い日常に生きている。

更に、1割ほどの貧困層(相対的貧困率は16

%)は日々の生活苦にあえいでいる。

相対的貧困率は、OECDの中でもワースト5

に入る酷さだ。

こうしたアメリカナイズは社会には必要がない

のではなかろうか。