個人のキャリアへの意識が変化しており、個人
が自分自身で責任を持ちつみあげていくことが
必要になってきたといわれている。
一方、企業においては過去の終身雇用や年功序
列をグローバリズムの進展や成果主義の導入な
どの海外直輸入の効率化の動きにより、止めざ
るをえなくなった。
この結果、企業社会を中心に個人の人生を保証
してくれていた制度が崩壊した。
そこで、個人は一生を保証してくれた企業に依
存して生きることは不可能になった。
また、個人の職業が自由選択可能になってきた
ことでの選択肢の広がりとともに、自身での終
生にわたるキャリア開発が必要になっている。
キャリア開発においては、個人の能力差もあり
、それぞれの経験の差も大きいと思われ、その
格差を埋めあわせていく役割はキャリアカウン
セラーが負っていると言わざるを得ない。
キャリアカウンセラーは、こうした社会の要請
によりキャリア開発のための重要なサポーター
になる必要がある。
このためには、個々のカウンセラーがキャリア
開発に必要な手法を熟知し、相談に活用できる
準備が必要になると考える。