過去の道新に農業の後継者作りについて書か
れた記事があった。
後継者対策を地域や道の協力で進めていると
いう結構な話の内容であった。
こういう前向きな話は、大いに結構なのだが、
それ以降の記事に以下のような内容のものも
あり大変残念に思っている。
それは、北海道のチーズ工房の過半数は後継
者が無く、十数後には廃業に至ると言った内
容だったと記憶する。
北海道の農業は最近でこそ北海道米が評価さ
れるようになったものの、つい最近までは大
規模な畑作でのじゃがいもや小麦や小豆や甜
菜といった耕地面積あたりの収入の低い、規
模に頼ったものが主であった。
それ以外には、酪農が生産額の三分の一を占
め一方の雄なのが現状である。
それらのいずれもが、欧米に比して価格が高
く国際水準でいえば価格では競争にならない
ものばかりといえよう。
特に、今後の懸念材料はTPPの施行やアメリ
カとの単独交渉での乳製品の輸入価格の大幅
な下落といえる。
そこで、国際競争力を持つかも知れないもの
は、近年開発されてきたナチュラルチーズと
いえよう。
(バターやチーズの現地価格は日本の二分の
一程度)
この、開発努力は無駄になってはならないと
考えるし、この継続は北海道の酪農の死活問
題ともいえるはずだ。
その枯渇は、必死に食い止める必要があるの
ではなかろうか。