若年者の就職支援での留意点のひとつは職業
経験の長い転職者や中高年の退職者と違い、
職歴が浅いことにより職種や業種の希望が不
明確なことではないだろうか。
職業経験のある人たちは自己分析してもキャ
リアの棚卸によってもある程度の方向性は見
いだせる可能性が高い。
しかし、経験が浅いか全くない若年者では職
業のイメージすら乏しい場合も散見される。
そして、支援者たる教師も職業に関する知識
が乏しい場合も多い。
したがって、アセスメントや職業の紹介によ
り興味のありかを探りあてることがカウンセ
リングと並行して行われなければならないこ
とが多くなる。
また、興味・関心と重ねて必要な能力・経験
が具備されていないことも多い。
これらのことから、インターンシップや職業
訓練での能力・経験の補完が重要視されてい
る。
若年者を担当するキャリア・カウンセラーは
この面での学習や研究も怠ってはいけない。
そして、教師にも同様の学習や研究が必要と
なる。
職業生活での良いスタートをきるための支援
に求められることは沢山あると考える。