過去のブログより。
日本のキャリア教育は1999年に発表され
た高等学校学習指導要領で「就業体験」が導
入されたことが始まりと言われている。
2004年度以降の「日本版デュアルシステ
ム」の施行、続く2006年度の「現代的教
育ニーズプログラム」の推進で展開したとも
言われている。
その中で、実践のみが先行され研究や議論が
不足しがちなことや、この原点のアメリカで
展開された「キャリア教育」を直接的に導入
しすぎる傾向が指摘されている。
やはり社会はコミュニケーション能力、情報
活用能力、将来設計、決断力等を養成するキ
ャリア教育を必要としている。
このためにはキャリアの啓発的体験の教育的
組織化や職業能力開発などとともに職業や専
門を主体的に選択させるためのキャリア・カ
ウンセリングの重要性も唱えられている。
先日、某高校からキャリアカウンセリングの
研修を要請され実施した。
その主目的は、生徒の指導にあたる現場の教
師の「相談力」の向上と、傾聴の能力向上、
実際の活用例のデモ視聴による「相談力」の
体得などであったと考える。
将来的には教育現場へのキャリア・カウンセ
ラーの配置が理想であろうが、過渡期の現象
として教師のカウンセリング力の向上が求め
られている。
このへんに、我々のような組織の利用価値が
ありそうに思えてならない。