傾聴することの援助機能とは以下のようなも
のだと言われている。
・コミュニケーションの通路を開く
・クライエントの心を支える
・クライエントの心の新しい動き、成長可能
性の展開を促す
(クライエントがそれまで得られなかった信
頼感、安心感を体験する)
(心のゆとりが出来、それまで無意識だった
感情、欲求が意識化し自我の新しいあり方
、行動可能性がでてくる)
3番目の成長可能性の展開を促す、というこ
とはかなり重要である。
よく、カウンセリングの現場では、可能性の
芽を摘むようなことも行なわれている。
例えば、相談者が何かを思いつこうとしてい
る局面で、カウンセラーが待ちきれずに自説
を繰り広げているような例。
最も酷い例では、カウンセラーが喋り捲って
相談者が閉口して黙り込んで、顔色が悪くな
っているような例。
いずれにしても、傾聴は聴くことであり、し
ゃべり倒すことではないことぐらい、考えな
くとも分かりそうなものなんだけれど・・・。
しかし、現場では基本の踏襲のキツサで、上
記のごときことになっている例は多い。