感情への応答については相談者との信頼感情
勢の決め手だといわれている。
だから、感情への応答に失敗すると、相談者
は豹変する。
いままで、素直に質問に答えてくれていた人
が急に押し黙ってみたり、質問をはぐらかす
ような答えをしたりする。
自分の「聞きたい気持ちを優先する」と質問
することを考えていて「感情言葉」をスル―
したりする。
例えば、こんな感じになる。
相談者
最近、就活が停滞気味なんです。
カウンセラー
停滞気味なんですね。
相談者
先日、面接しましたがすぐに不合格になり、
がっかりして落ち込みました。
カウンセラー
どこの面接だったの?
○○か△△のどっちだったのかな・・・。
第一志望はだめでも、同時に受けた第二志望
は?
等々。
もっともダメな例かもしれないのは。
今回の面接に懲りずに、自信をもって次に臨
みましょう。未来は明るいのだから。
(完全にノーテンキなパターン)
上記のいくつかの質問や「今回の面接に懲り
ずに・・・」はいずれもNG。
それは、「がっかりして落ち込みました」の
感情言葉に全く反応していないから。
こういう例は、通常のカウンセリングの場で
も時々あることであろう。
何故かといえば、基本を忘れていることと、
カウンセリングの時に何を質問しようかなど
の余計な考えをしてしまうからだ。
「基本に忠実に」を忘れてはならない。