キャリアカウンセラーの質的な格差の大きな
要因がスーパービジョン制度の不足ではない
かとも言われている。
それでなくとも、アメリカに比して日本での
キャリアカウンセラーの促成栽培ぶりは、本
場では信じられないことと言うのが通説であ
ろう。
日本での促成栽培の現状は、140時間程度
の講座の受講と学科試験、実技試験の通過で
の資格付与となっている。
資格取得後は、ある講座では、年、1、2回
の研修参加がスキル維持の唯一の手段となっ
ており、カウンセリングのスーパービジョン
などは儲からないので論外といった調子だ。
では、大手の養成機関で安価なスーパービジ
ョンの仕組みを作り、自身が作り上げたカウ
ンセラーの質の維持に注力してはどうだろう。
この、キャリアカウンセラーという仕事は儲
けのためのみに出来えない、価値のある仕事
であることを念頭に置いた、対策の実行を望
むものは多い筈だ。