品性とは何であろう。
ひとが他の人を品の良い人と言うときに、換言
するならば「豊かさ」「知性に富む」「ゆとりが
ある」「上流である」「がつがつしない」等の言
葉が浮かぶ。
また、言葉が綺麗、上等な装い、良い香りなど
も付帯的に上品さを表すものともいえよう。
品性や品格をよくするために必要なものは、高
い精神力や知識、教養を維持、向上させる努力
や理想、目標を「金儲け」や「高価な金品を得
る事」に置かない事などであろう。
品を得るためには、家庭環境や親の影響も大き
な条件となるが、それ以上に現在の自分自身の
精神のありようや日常の暮らし方が重要であり
、付き合う仲間、友人の質やその選択も重要だ。
更に、以前ブログに掲載した「魅力ある人とは
」に思いがめぐる。
カウンセリング心理学の國分康孝先生は「人に
好かれる人、魅かれる性格の持ち主には、どん
なことを実践すれば近づけるのでしょうか?」
という問いに答えて。
まず、人に好かれる人は、人の事情を考慮する
人と答えている。
次に、人に好かれる人は人の心情への察しがよ
いばかりではなく、具体的なアクションをおこ
す人、と続けている。
最後に、自己疎外(自分が何を欲しているのか
はっきりわからない状態)を脱して自己確立の
精神を持つ人。
そして魅かれる性格(を持つ人物)とは、人に
好かれようとか、魅力ある人物になろうという
願望はなく、自分に与えられた仕事に誠意を持
って全力投球している人物ではないか、と結ん
でいる。
魅力ある人と品の良い人とは異なるであろうが
、人に好かれる人という範疇に双方とも属して
いよう。
人に好かれるためには、日常の努力が前提であ
ることも共通している。
自分に与えられた仕事に誠意を持って全力投球
することで人に好かれ、品性を磨き上げること
でさらに多くの人に好かれ、認められるといえ
よう。