若者にも自己理解や環境理解、職業理解が不
足している相談者が多い。
会社が終わった直後に窓口に来て自分の希望
の会社5、6社に応募したいと言ったりする。
その選択基準が賃金の高さや勤務時間の短さ
や便利な勤務地という自分の希望条件だけで
あって、必要なスキルや資格を無視してのこ
とも多い。
このようなことには、就活でのタブーが幾つ
か含まれているように思われる。
ひとつめは、同時に多数の会社に応募するこ
とだ。
当然、一つ一つの会社への注力がおろそかに
なるばかりか、応募書類などもぞんざいにな
りがちだ。
面接対策もぞんざいになりがちで相手の会社
の求めていることをひとつづつ確認すること
もなく臨みがちになる。
二つ目は、会社が要求するスキルや資格を無
視しての応募ということだ。
たとえば面接時に、会社側は事前に提示して
ある要求する内容についての質問を必ずする。
そして、その具備されているべきスキルや資
格が自社で発揮可能かも必ず確かめる。
ここで齟齬があれば合格は覚束ない。
三つ目は、(これは細かいことになるが)応
募日より早い期日の紹介状を添付することだ。
いずれも、セオリー無視の行為と言えよう。
いずれにしても、必死に人材を求めて求人し
ている会社に誠実に応えようという意欲がな
い人達は就活に成功しない。