昨年秋の日本経済新聞の記事にあった、世界
の巨大金融機関のランキングで、その機関の
年間運用資産が紹介されていた。
世界のトップは米国の「ブラックロック」の
691兆円、日本のトップは「三井住友信託
銀行」の85兆円であり、約10分の1程度
だ。
上位の企業は全て米国の企業で、いずれの企
業の運用資産も数百兆円規模だ。
これを見て思うことは、デリバティブなどの
マネーゲームのことだ。
実体の数倍の規模で資産を運用するデリバテ
ィブは米国産であることを認識しなければな
らないであろう。
実質経済を大幅に超えたマネーゲームで巨大
な資産家が生まれ、その基本構造である格差
社会の原動力の典型のようなものの実体に触
れたのが、上記の記事であったと考える。
実体経済から離れたもの例としては、かの国
の鬼城がある。
国家プロジェクトで、こういう無駄を生み続
けることと実体経済との乖離の意味では似通
った、上記の巨大金融機関の実体を把握すべ
きだと考えるのは私だけであろうか。