1990年代の出来事から | キャリア・カウンセラー札幌のブログ

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あるブログより。

 

1993年、パイオニアのリストラ

1997年、山一證券の倒産・・・。
1999年、ブリジストンの社内で自殺者
暗いニュースばかりが新聞に踊りました。
そのころ、人事部長の求人が多くなりました。
意外でしょう? それはね、リストラをする

というミッションの人事部長でした。
もともといた社員には、あまりに辛くてでき

ないので外から採用しようと言うものです。
人材紹介会社の中では「首切り職人」と揶揄さ

れるポジションでした。
私のお付き合いのある人事部長の中にも、リ

ストラを遂行せざるを得なかった方がいらっ

しゃいます。
彼らの中には、その仕事が終わったあと、自

ら退職される方も多かったと思います。
「みんなに辛い思いをさせたのに、私だけ残

れませんから・・・」と
退職のご挨拶にいらしてくださった方もいら

っしゃいます。
また、リストラされる社員のリストを持参さ

れ、どこかに紹介して欲しいと私の上司に頼

み込みにいらした人事部長も何人もいらっし

ゃいました。
皆さん、今にも泣きそうな表情をされ、憔悴

されていました・・・。
新卒採用の人数を絞って、ほかに何もしなか

ったわけではないのです・・・。
「上の世代の雇用を守る」というより、数年

後に景気が戻ったときのために組織だけは残

さないといけないと言う判断だったように、

私は思っています。

 

このような状況の1990年代は「リストラ

ブーム」と言ってもよいような時代だったと

思われる。

その時期に、同時に「就職氷河期」が起こっ

ていたように思う。

経済の停滞と人員カットが同時進行した時代

であり、終身雇用が終わった時代。

様々な現代の課題が、この時期に用意された

時とも言えよう。

従って、今後起こるミニバブルの崩壊後の社

会の在り様に想像力を働かして、その後の準

備を始めるべきなのではと考える。