カッコイイ先輩になるための条件は沢山ある
であろう。
例えば、潤沢に使える小遣いがあり、気前よ
くおごってくれるとか、いろいろな知人、友
人がいて人脈が豊富とか。
その中で2つか3つに絞るとしたら、どうな
るのか考えたことがあるであろうか。
最近になって、このことを偶に考える。
自分にとって、こういう存在はどうだったか。
考えているうちに、一人の先輩を思い出した。
その人は、ビジュアルは全くカッコよくはな
かった。
背も大きくはなく、見た目の部分では、その
対象には該当しなかった。
言動も、若いころはやんちゃな無頼的な人で
酒を飲み過ぎて勤務がテキトーになるような
無難なサラリーマンとは無縁な人であった。
しかし、反権力の旗頭となって無能な上司を
明確に否定し、本物の仕事を追求するために
は真に真面目に行動する人であった。
個人的に世話になったことも多々あり感謝に
絶えない。
ただ、こういう人はたった一人ではなかった。
本物の仕事の追求のためには昇進や自己の利
得を犠牲にしてでも行動できる人々は確かに
存在した。
現在の企業社会や公務員にこういうタイプの
人は存在しているのか、自身を持って仕事が
できているのか、老婆心で心配する昨今であ
る。