無駄使いも重要な場合がある。
それで成り立つ産業があり、そこに属する従
業員の消費が経済を富ます部分もある。
無駄の存在しない無機質な世界は困りもので
ある。
そして、社会に必要な無駄も沢山ある。
緩みのない機械は壊れやすく、一度壊れると
修復が難しいとも言われている。
ゆっくりした時間に、ぼーっと考えたアイデ
アが大発見や大発明のきっかけとなることも
多々ある訳だ。
効率を無視してやり直しがきくのが人生、た
まには「無駄」な時間を自分に与えるのもよ
い。
効率だけで生きた場合、人生は味気ないもの
になり人間関係もゆとりのないものになりが
ちだ。
セレンディピティに代表されるような偶然の
発見も世に沢山ある。
日常に疲れて行った旅先で何かを見つけたり
、新しい出会いがあったりもする。
学生時代によく古本屋街に行っていた。
そこで、何かを見つけたわけではないが自分
の教養の基礎の一部は、そこで過ごした無駄
な時間が作り上げたともいえよう。
文明や文化の一部は、こうした無駄から出来
上がっていて社会に欠かせないと考える。