以前、公的機関に勤務していた時のことだが
、よく現在の販売の仕事が嫌になったので事
務の仕事がしたいという人達がやってきた。
その人達に現在の状況を聞くと、概ね人間関
係が嫌だ、ノルマに追われるが多かったよう
な気がする。
そして、販売の仕事に嫌気がさして簡単そう
に見える事務職に移りたい、というのが転職
希望者の典型的な例だ。
そういう人には、過去の仕事内容、職場環境
の確認から販売の選択理由、辞めたい理由な
どを聞くことが多い。
その結果、前述の人間関係が嫌だ、ノルマに
疲れた、残業が多い、シフト勤務がキツイな
どが辞めたい理由で語られる。
一方、販売の選択理由は、その店のブランド
が好き、雰囲気が良い、自分好みの業界だか
ら(アパレル、インテリア、ファッション小
物、洋菓子、本など)といった感じが主だっ
た。
販売の本質である「ものを売る」というとこ
ろが理解されていないか、出来ていないで、
表層の「カッコよさ」や3Kと反対のイメー
ジに基づいて決定したようなところがある。
そして事務職の選択理由はというと、時間が
一定だからやノルマがなく楽そうだからや座
り仕事で疲れないから、力仕事がないから等
々が「本音」で語られる。
じゃー「建て前」はというとからっきしなこ
とが多い。
面接では、この「「建て前」がきちんと語れな
ければならないことがしっかり理解できてい
ない。
上記の「本音」の選択理由とほとんど無い「
建て前」の組み合わせで競争率5倍はある事
務職の求人に受かろうとするのは虫が良すぎ
る。
競争相手は事務職経験者の場合も当然あるの
だ。