学生の相談に最低限必要なこと | キャリア・カウンセラー札幌のブログ

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キャリア・カウンセラー札幌の活動内容やキャリア・カウンセラーとしての雑感を記載しています。

就職率が上がったからと言って、それが全て

完璧なものとは思わないほうが良い。

問題は、その内容なのだから。

分かると思うが、正社員や長期雇用の比率、

雇用条件の希望との一致度、そもそも満足で

きる職種での仕事をしているか等々の面で就

業者が納得しつつ仕事をしているかが本当の

問題なのだ。

また、最近のデータでは大学、高校ともに3

年以内の離職率が上がりつつある模様だ。

この「7、5、3」ともいわれた離職率の高

さは雇用状況と人手不足の2つの要素による

売り手市場への変化で改善され続けたが直近

の2,3年のデータでは少しづつ上昇した。

ここ数年の経済の好況の下での離職率の上昇

は問題だ。

ここの根本的な解決に欠かせないのは、学生

の真の希望を捉え、中長期でのキャリア開発

計画をともに作る能力=キャリアカウンセリ

ングの能力に他ならない。

従って、このことに関与する立場のカウンセ

ラーは「お手軽マッチンガー」としての仕事

や教唆し指導するだけのイージーな仕事をこ

なしていればいいという訳はないのだ。

真剣に学生と対話し傾聴し、豊富な職業知識

からくる適切なマッチングを行い、中長期の

キャリア開発をも指導できる能力の具備が必

要であり、そのためには日々の自己研鑽が不

可欠であることに最低限、気づいている必要

がある。